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歩いても歩いても

 

こんにちは。くろくまです。

本日は映画評。

 

 ~歩いても歩いても 是枝裕和

歩いても歩いても [DVD]

歩いても歩いても [DVD]

 

 お気に入りの一本です。

 

 

阿部寛演じる主人公が、子連れの結婚相手を連れて里帰りする

たった2日間を切り取った映画。

親子、兄弟、義理の縁。

登場人物それぞれに、大なり小なり居心地の悪さみたいな空気があって、

でもそれを露骨に出さないように、はじめは皆バランスを取ろうとする。

 

こういう空気感って、大人になった今、すごくよくわかる。

一泊二日の実家って、けっこう居心地悪いものです。

でもご飯はご馳走なんですよね。

 

映画でもそのうち、コンプレックスだったり、恨みだったり、

はたまた愛情なんかも交じり合って、ギクシャクがピークに達します。

だけどそこまで行ったらもうおしまい。

家族の関係性を壊すまでには至らず、また次の日を迎えるのです。

 きっとまた集うときには、同じようなギクシャクを繰り返しちゃうんでしょうね。

 

 

映画の季節はお盆、つまり真夏です。もちろん日が長い。

この一日の長さが、観ている僕たちにももどかしく感じます。ギクシャクの長さが。

 

たとえばケンカのあとに残る、場の空気の悪さ。

ハッとさせられるような、女性陣の言葉の怖さ。

父、そして亡き兄へのコンプレックスや見栄。

 

 ある家族の2日間を描いただけの映画なんだけど、

トーリーもとくに何か特別なものは無いんだけど、

やっぱり映画にどっぷり浸かっちゃうんですよね。是枝監督のうまさなんでしょうか。

 

 

もう一つすごく気に入っているところ。

僕のように昭和から生きている世代にとっては、この映画の『夏感』はたまりません。

夏の夕方の感じが特にいい。

家の中の造りとかうな重とか麦茶とか、(トウモロコシの天ぷらとか)

夏の感じの出し方がすごく好きなんです。これもおススメポイント。

 

ロケ地も見つけちゃいました。

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ここ、けっこう映画の中でよく出てくる階段。

場所は葉山にあります。

行ってみたい人にはお教えしますからね。( *´艸`)

 

 

くろくまでした。