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天使の囀り«さえずり»

 

こんにちは。くろくまです。

今日は書評を。

 

~天使の囀り(さえずり) 貴志祐介

 

天使の囀り (角川ホラー文庫)

天使の囀り (角川ホラー文庫)

 

 貴志祐介は、ミステリとホラーで話題作をたくさん出しています。

この作品は、どちらかというとホラー寄りです。

 

 

寄生虫が人類に及ぼす脅威を描いた作品ですが、

感染の初期段階では、単純に痛いとか体が弱る、といった症状が

出るわけではありません。

寄生虫は人(宿主)の脳へ影響を及ぼし、精神的な変化を引き起こします。

この設定によって、小説の中で人間関係のバランスが崩れおかしくなっていくさまに、

ぐっと読者は引き込まれていきます。

 

また感染の最終段階では、人体の姿そのものも大きく変異します。

小説って、文章から情景を目に浮かべて読み進めるものだと思うのですが、

この感染の最終段階の描写は、想像するに恐ろしい、というかあまりにも可哀そう。

貴志祐介という作家のうまさ(?)だと思うのですが、他作品も含め、

読者の心に震えが起きるような設定・描写が秀逸だと思います。

 

貴志作品で怖いというと、『黒い家』や『クリムゾンの迷宮』あたりも怖いですね。

一番有名なのは『悪の教典』かもしれませんが、

『怖さ』を基準にするなら、僕はこの作品をお勧めします。

読んだ方は是非感想聞かせてくださいね。

 

くろくまでした。