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ヤッさん

 

こんにちは。くろくまです。

今日も書評でいきましょう。

 

~ヤッさん 原宏一~

 

ヤッさん (双葉文庫)

ヤッさん (双葉文庫)

 

 

銀座のホームレスに落ちぶれた青年タカオが出会ったのは、

見知らぬ中年ホームレス、ヤッさん。

だけどヤッさんはただのホームレスではありませんでした・・・。

 

原宏一は、スマッシュヒットをたくさん書いているイメージ。

大体どれを読んでもハズレはありません。

 

僕の中で代表作と思うのは、この『ヤッさん』ですね。

ヤッさんのキャラクターがピカイチです。

 

銀座でホームレスに落ちぶれた若き青年タカオが、なぜか中年ホームレスのヤッさんに

目をかけてもらい、行動を共にしていきます。

ヤッさん、実は築地と銀座界隈の飲食店(名店)をつなぐパイプ役のような存在で、

タカオもそれに弟子入りのような形でいろいろと『食』を学んでいきます。

 

いや、食だけでなく、ホームレスとしての心構え、プライドなども教えを受け、

堕落とはかけ離れた、正しきホームレスの道を歩んでいくのです。

 

そんな生活の中で様々な出来事・トラブルが起こり、ヤッさんを交え

タカオがそれらをどう乗り越えていくのかが、この小説の面白いところです。

主人公タカオの成長を読み進める楽しさと、ヤッさんという絶対的な信頼感を

タカオとともに味わえるところも良いですね。

 

 

原宏一の作品は、少し現実離れした設定で楽しませる作品が多いです。

それゆえ、「傑作!」といえるほどの没入感に至らないのは

唯一弱点かな、とも思います。ちょっと軽いんですよね。

ただ、軽快に読み進めさせるテンポや筆力は他の作家さんには無いもので、

本屋さんで原作品を見かけたら、迷わず買いで間違いないと思います。

軽い気分で読書、電車読みなどにはまさにうってつけです。

おススメです。( ´艸`)

 

くろくまでした。