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休暇~ ここでは、死刑執行に立ち会った刑務官に与えられる休暇の意。

 

こんにちは。くろくまです。

 

今日は仕事で新宿まで出ましたが、暑かった!

クールビズですか?多くの建物がエアコンの設定温度高めですよね。

じんわり汗ばんだ状態が続くので、暑がり汗かきの僕にはキビシイ季節です。

でも夏好きですけどね。☼

 

 

さて本日は映画紹介です。

 

 ~休暇~ (2007年)

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あらすじ~

 

刑務官の平井(小林薫)は、バツイチ子連れの美香(大塚寧々)との結婚を控えて

います。そして新生活に向け、連れ子との関係を良好にするために、新婚旅行に

行きたいと考えていました。

 

しかし、平井はすでに今年度の有給休暇は使い果たしています。

そんな折、収監中の死刑囚 金田(西島秀俊)の死刑執行が決定されました。

 

死刑執行に立ち会う刑務官には、執行後、1週間の休暇がもらえます。

平井はいわば休暇目当てに、執行の立ち合いに手を挙げました・・・。

 

 

 

死に立ち会う役目と、その対価としての休暇~

 

簡単にあらすじを書きましたが、平井が有給を使い果たしたのは母の死に絡んだ理由が

あってのことで、彼はいたってまじめな刑務官です。

そして、死刑囚金田もまた、淡々と達観したかのように刑に服し、

風景や似顔絵を描くことを楽しむような、刑務官にも親しまれる存在でした。

 

平井が自らの幸せのために欲しているのは、旅行に行くための長い休暇です。

新しく手に入れた妻と子供。彼女らのために幸せな新生活をスタートさせたい、

その一心でなんとか休暇を取ろうと、死刑執行の立ち合いに手を挙げます。

 

刑務官の受けも良い金田の死刑執行ですから、進んで立ち合いに立とうとする

平井には、同僚からも冷ややかな視線が注がれます。

仕事ですし、休暇を得るのも当然の権利なのですが、

『死に向かう道』と『生に向かう道』が、露呈してぶつかってしまうんですね。

難しい状況です。

 

しかし、なんといっても平井には、自分たち家族のこれからを考えることが第一です。

そうした背景の中で、一人の人間の死刑執行と、それによって休暇を得ようとする

刑務官の葛藤を描いているのが、この映画の見どころだと思います。

 

 

 小林薫も大塚寧々も、結婚を控えた二人なのですがどこか暗い雰囲気を

漂わせています。夫には仕事柄抱えているものもあるでしょうし、

晩婚になってしまった自分の人生に、何か思うところもあるのでしょう。

 

妻には、前夫と死別した悲しさと、子連れで再婚することへの引け目が

あるようです。

 

 

でも二人とも善人です。何か悪いことをした人間ではありません。

なので観ている側からすると、この二人には幸せになってほしいんですね。

その幸せの第一歩が死刑の立ち合いによって始まるというところに、

考えさせられる、というか刑務官という職業の知られざる苦悩が伝わってきます。

 

 

小林薫さん、大塚寧々さん、そして死刑囚役の西島秀俊さん、

皆さん演技が素晴らしいのは言わずもがなです。

少し内容は重たい映画ですが、良作だと僕は思います。おススメいたします。

 

 

くろくまでした。