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UFO大通り~ 素っ頓狂な設定からきれいに解決までもっていく痛快ミステリ

 

こんにちは。くろくまです。

 

このブログをスタートして、一番最初に紹介したのは

島田荘司著『占星術殺人事件』でした。

better-days.hatenablog.com

 

本日は同じく島田荘司作品の中から、『UFO大通り』をご紹介します。

 

 ~UFO大通り 島田荘司

UFO大通り (講談社文庫)

UFO大通り (講談社文庫)

 

 

あらすじ~

 

探偵の御手洗とパートナーの作家 石岡、二人のもとに小学生の女の子が相談に。

 

「近所のおばあちゃんが家の前で宇宙人が戦争しているのを見た。でも家族は

おばあちゃんがボケちゃったと思って、おばあちゃん、老人ホームに入れられちゃう。

御手洗さん、なんとかして。」

 

石岡には素っ頓狂な相談に思われたが、御手洗は真剣に話にのっかる。

さっそくおばあちゃんに会いに行くと、隣戸ではちょうど宇宙人を見た日に不審死で

亡くなった人がいるという。

ただのおばあちゃんの妄想かと思われた話は、実はある事件の一部を

切り取ったものだった・・・・。

 

 

徹底的に伏線回収~

 

この作品は、中編(短編)です。短くて読みやすいと思います。

でも、出だしの少女の相談は素っ頓狂なもので、これがミステリになるのかな?と

思うような始まり方です。島田荘司さんの作品は、どうやってこの謎を回収するん

だろうと思わせるようなものが多いのですが、この作品は、思いっきり変化球を投げて

みごとにキャッチャーの手元ではストライク!という感じの良作です。

 

御手洗潔というキャラが活きるのは、誰も理解できないような無茶苦茶な状況に、

一本ドカンと回答を通すところにあります。

短い作品ですが、最後にどんどん伏線を回収していくところは気持ちよく

読み進められると思います。('ω')

 

おばあちゃんの話と並行して、隣戸の不審死の件が事件化していくのですが、

もちろんミステリとしては、この事件が主となります。

解決してみれば、なるほどおばあちゃんは確かに宇宙人を見たんだね、という

納得の結末になるのです。うまい!

 

 

もう一本『傘を折る女』という短編も収められていますが、こちらもまた

序盤の謎設定のハードルが高い一作です。そしてみごとに回収します。(゚Д゚;)

島田先生、この一冊はそういうテーマにこだわったのでしょうか?

 

 

UFO大通りの方は舞台が極楽寺鎌倉市)です。

島田作品だと、『眩暈』でも稲村ケ崎のあたりの描写シーンがあったりします。

以前、近くに住んでいたことがあるので、散歩で歩きながら

「おばあちゃんがUFO見たのはどのへんかな?」なんて探したりして。

 

お気に入りの作家さんが自分の知っているところを舞台に書いてくれると、

余計に楽しめますよね。( ´艸`)

 

 

未読の方は、気軽に読めるボリュームの作品なので、ぜひ手に取ってみてください。

くろくまでした。 

 

 

hulu