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純平、考え直せ~ 下っ端やくざの青春小説

こんにちは。くろくまです。

 

今日はちょっと変わったタイトルの小説を紹介します。

 

~純平、考え直せ 奥田英朗

純平、考え直せ (光文社文庫)

純平、考え直せ (光文社文庫)

 

 

 

あらすじ~

主人公の純平は、六明会傘下早田組の下っ端やくざ。

若くてハンサムで気のいい純平は、

新宿歌舞伎町界隈ではちょっとした人気者だった。

 

ある日純平は親分から、『対立組織の幹部を殺ってこい』と、鉄砲玉の指令を受ける。

一人前のヤクザになるための登竜門と覚悟を決めていた純平は素直に従い、

決行までの間シャバを楽しんで来い、と親分から金とヒマを与えられた。

 

日頃は見習いとして組の雑用に忙殺される毎日。

慣れない自由に戸惑いつつも、飯を食ったり女と遊んだり、

つかの間の享楽を楽しむ純平。

そんな中で出会った遊びの女に、純平はつい鉄砲玉のことを漏らしてしまった。

 

女は悪気もなく、純平のことをネットの掲示板に書き込んでしまう。

すると純平には思いもかけず、声援やら忠告やら様々な声が寄せられ始めた。

 

刻一刻と決行の時は近づいていく。

ネットの世界から大勢の声が純平に届く中、

いよいよ鉄砲玉になる時が訪れ・・・。

 

 

主人公 見習いやくざ~

 

この小説の魅力は、主人公の純平がイイ男、というところにあります。

まだ見習いのやくざなので、金も雰囲気も全然ありません。

でも、生来のルックスの良さと気風の良さで周囲からかわいがられる、

そんな魅力を持った主人公が純平です。

 

見た目はハンサムでも、中身は任侠の世界に憧れるやくざ者です。

義理人情、という言葉がありますが、純平も義理を大事にします。

自分が守るべきものは命を懸けてでも守る、まだ見習いやくざながらも

そんな覚悟はしっかり持っているようです。

 

やくざ者が主人公ですから、ケンカや抗争を描くエピソードもいくつか出てきます。

ですが、えぐい感じの描写は無く、純平の真っすぐさを存分に感じられるので

爽やかな青春小説といえると思います。

 

 

 物語としては、鉄砲玉の命を受けてから決行日までの3日間を描いた

ストーリーなのですが、いろいろな出会いや経験が純平に訪れます。

その一つ一つに、純平が気持ちいいくらい真っすぐにぶつかっていくので、

読んでいて爽快感があるのです。('ω')

 

タイトルの『純平、考え直せ』は、あらすじにも書いた通り、

ネット掲示板で純平に向けられた言葉なんですね。

親分の使命を受けた純平に、ネット民からの意見の嵐が届くのか、

そのあたりも読み進めながら興味を惹かれるところです。

 

 

読みやすい文章と内容なので、読了にはそれほど時間もかかりません。

電車での読み物や、休日の午後などにピッタリの一作だと思います。

おススメいたします。

 

くろくまでした。