Better Days!

面白い本や映画・美味しいもの・週末は競馬予想も。

神様からひと言~ お客様相談室を舞台にしたコメディ小説

こんにちは。くろくまです。

 

振りかえると、久しく書評や映画評の記事を書いていませんでした。

今日は小説紹介の記事にしましょう。('ω')

 

~神様からひと言 荻原浩

 

神様からひと言 (光文社文庫)

神様からひと言 (光文社文庫)

 

かつてWOWOWでドラマ化もされたんですね。

主演は伊藤淳史さんです。

 

 

あらすじ~

 

大手広告代理店から珠川食品に転職した佐倉涼平は、入社早々会議でトラブルを起こし

『お客様相談室』へ左遷されてしまう。

広告宣伝の世界から、全く異世界のクレーム処理係への転属に戸惑う涼平

社内のリストラ要員の行きつく場所だけに、

個性の強い同僚に囲まれる毎日が始まった。

 

そんな涼平に、ある日副社長から直々のお呼びがかかる。

副社長は創業者の孫であり、まだ若いがかなりの切れ者という噂。

副社長曰く、お客様相談室はリストラ部署ではなく、

今後は会社のトラブルシューティング部隊に育てていきたい、とのこと。

 

熱く語る副社長に乗せられた涼平は、会社が新商品とのタイアップを考えている

人気ラーメン屋に、交渉係として送り込まれる。

前任者がこじらせてしまったこの案件を、

涼平はトラブルシュータ―としてまとめ上げることができるのか・・・?

そしてリストラ部署から、再び花形の広告宣伝部署に返り咲くことができるのか?

 

 

落ちこぼれ部署の逆転劇~

 

この小説の魅力は、落ちこぼれ部署の面々にもそれぞれ一芸に秀でた部分があって、

涼平という主人公を軸に、痛快なトラブル解決を描いていくところにあります。

 

小説としてはコメディで軽いタッチの内容ですが、設定がお客様相談室、

つまりクレーム処理部署ということで、読んでいて苦い思いに

共感する部分もあります。

 

 

僕は昔、飲食店の店長をしていた時期があり、クレーム対応の経験はあります。

というか責任者の仕事のかなりの部分は、トラブル処理に費やされるものでは

ないでしょうか。

 

『申し訳ございません』

 

この一言が相手にどう伝わるか。

昔よく言われたのは、『絶対にお客様側に立たない』ということです。

 

責任者としてお客様にクレームの対応をするとき、大半は部下の失策について

謝罪をしなければならない状況です。

その時に、部下の失策は『自分の指導・管理不足で起こしてしまったこと』と

心から感じて謝罪できるかどうかが大事だと教わりました。

 

『他人(部下)がしたこと』という気持ち、

言い換えれば『やったのは自分じゃない』という気持ちが心にあると、

謝罪の言葉や態度にそれが出てしまいます。

『どうしてお前(部下)はこんなことをしてしまったんだ』というような言い方を

お客様の前でしてはいけないのです。

 

その場で部下を叱ることは、お客様への謝罪対応にはなりません。

それではお客様側に立っていることになり、部下の失策を他人事としてみていると

思われてしまいます。

下手をすると、クレームに火を注ぐことにもなりかねません・・・。

 

 

話がそれました。

この小説を読んでいると、そんな自分の経験も思い出され、より楽しめました。

 

 

ドラマ版はずいぶん昔に見たのでよく覚えていませんが、

伊藤淳史さんが主人公を演じて面白かったのを記憶しています。

お客様相談室に配属されるサラリーマン役、 なんか適役ですよね。('ω')

 

 

あと、この記事を書こうとしてあらためて知ったのですが、

この小説、小出恵介さん主演で再ドラマ化されていたんですね。

例の淫行騒動でお蔵入りになってしまいましたけど・・・。( ;∀;)

 

 

ともあれ、面白かったのでおススメの小説ですよ。

興味が湧いた方は、是非手に取ってみてください。

くろくまでした。

 

海外ドラマバナー